一般社団法人 日本カリヨン演奏家協会

カリヨンの専門家として社会に貢献します

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資格認定について

The Guild of Carillonneur in North America(GCNA)の場合

The Guild of Carillonneur in North Americaは北米のカリヨン奏者の会です。カリヨンビルダーやカリヨン習い始めの学生も入会はできますが、ギルドの正会員はGCNA Guild exam(以下ギルド試験)に合格したものだけです。
ギルド試験の前段階としてAssociate Carillonneur(AC)があります。
いずれも、規定の実技と理論とがGCNAの試験委員会で評価されます。

Associate の場合は、15分間の録音とレポート(①カリヨンの歴史について②模擬コンサートのプログラム作成)、さらに任意ですが強く勧められる提出物として1曲分の動画(スマホ可)で評価が行われます。

Guild Examは年に一度しか行われません。また、Associateと違って試験は2段会で行われます。
まず、一次試験では20分の演奏録音により、ふるい分けがされます。課題曲2曲を含み、かつ課題曲と同程度の難易度の曲でプログラムを組み、録音します。録音審査に通過すると、年に一度開催される、会員の集まるコングレスで行われる匿名実技審査に進めます。一次録音審査の合格率は約半数、そしてコングレスでの実技審査はほぼ通ると言われてはいますが、実際にはその段階での不合格者も出ています。匿名実技審査の時は自分の習っている先生以外には自分が受験生だと知られてはいけない決まりで、例えばSNSで「受験準備なう」と公開するのは失格となります。
実技の他に、自分がこれまで演奏してきた曲のレパートリー一覧を25曲分と、指導者のサインが願書に求められます。匿名実技審査ではこのレパートリーの中からも試験委員会から指定されます。

Associate もGuild Examも、それぞれ課題曲がレベルと所属するカリヨンの鍵盤数の規模によって決まっており、それを含まなくてはいけません。Associateは20曲弱のリストから2曲、Guild examは表現部門と技術部門それぞれから1曲ずつを選びます。Guild examの録音審査には必ず自分で選んだ課題曲2曲が含まれ、当日の実技審査でも、その2曲のうち1曲を指定されます。つまり、Guild examでの演奏曲には課題曲と、レパートリーリストの中からと、合計2曲が指定されることになります。Associateの試験は録音が出来次第随時の審査のため特に締め切りもなく、自分のペースで受験できますが、Guild試験の場合は1次試験の願書提出締切が1月頭、録音審査の結果が4月初旬で、実技審査は6月半ばと、やや忙しいスケジュールです。
北米の場合は大学の敷地内に設置されているカリヨンで演奏を始めるケースが多いため、カリヨンの教育機関も北米全域に散らばっています。そのため、試験の公平性と透明性が担保された試験のスタイルが確立しないことには認定ができない状況です。このため、時には、各施設での教育方針やスタイル、指導者や学習者の感性と、試験の合格を目標とした時に求められる要素に解離が生じる場合も無いとは言えず、試験準備が試験のためだけの技術研鑽になる一面も否定はできません。一方でオランダやベルギーの場合は各教育機関内での認定のため、評価の軸は一貫していますが、教育機関どうしを比較した場合にその教育内容の均一性が完全に担保されているかというと、難しい面もあります。

いずれにしても、Guild exam合格ないしオランダ・ベルギーのカリヨン学校のディプロマを得ようとすると、およそ5、6年から10年程度は専門の研鑽を積む必要があると考えて間違いありません。








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